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高速道路で加速したときだけ、後ろから「ゴー」という音がする。アクセルを戻すと消える。カーブでは変わらない。
4WDのRAV4でこの鳴り方をするなら、リアデフ(後ろのディファレンシャル)を疑ってください。私がディーラーにいたころ、50系のRAV4で数件、この部品を交換しました。
そして費用の差が大きい不具合です。特別保証の期間内なら0円。過ぎていると30万円前後かかります。
アクセルを踏んだときだけ鳴るなら、リアデフ
リアデフは、後ろのタイヤに駆動力を伝える部品です。中の歯車やベアリングが傷むと、力がかかったときにうなり音が出ます。
私が見てきたRAV4の症例は、鳴り方がはっきりしていました。
- アクセルを踏んだときだけ鳴る(戻すと消える)
- 速度が上がるほど音が大きくなる
- カーブでは変わらない
- 音は「ゴー」または「グー」。後ろから聞こえる
ポイントは1つめです。アクセルの操作で音が出たり消えたりするなら、駆動系を疑う。これが判断の軸になります。
ハブベアリングの「ゴー」との見分け方
やっかいなのは、まったく同じ「ゴー」という音が、別の部品からも出ることです。代表がハブベアリングです。
| リアデフ | ハブベアリング | |
|---|---|---|
| アクセルを踏むと | 踏んだときだけ鳴る | 関係なく鳴り続ける |
| 速度を上げると | 大きくなる | 大きくなる |
| カーブで | 変わらない | 変わることがある |
| 対象の車 | 4WDのみ | 2WDでも起きる |
試すなら、安全な道で時速60kmくらいからアクセルを抜いてみてください。音が消えればリアデフ側、鳴り続けるならハブベアリング側の可能性が高くなります。ハブベアリングについてはアクアの異音「ゴー」はハブベアリングで詳しく書きました。
音の種類ごとの見分け方は車の異音の原因を音別に解説にまとめてあります。
4WDだけに起きる話です
2WDのRAV4にはリアデフがありません。後ろのタイヤを回していないので、そもそもこの部品が付いていないのです。
ご自身の車が4WDかどうかは、車検証の型式でわかります。わからなければ、販売店に車台番号を伝えれば教えてもらえます。
費用は0円か、30万円か
ここが一番大事なところです。
リアデフを新品に交換すると、部品だけで20万円ほど、工賃が別に10万円ほど。合わせて30万円前後が目安です。決して軽い金額ではありません。
ただし、トヨタの特別保証の対象部品です。
| 保証の種類 | 期間 |
|---|---|
| 一般保証 | 新車登録から3年、または6万km |
| 特別保証 | 新車登録から5年、または10万km(早いほう) |
特別保証の対象部品には、動力伝達機構の一つとしてディファレンシャルキャリヤがはっきり書かれています(トヨタ公式・特別保証/2026年9月6日時点で確認)。私が交換した車も、保証での交換でした。
50系のRAV4は2019年4月から2025年12月までの型です。2019年や2020年に登録した車は、すでに5年を過ぎています。走行距離が10万kmに近い方も同じです。
リコールやサービスキャンペーンは出ていません
誤解のないようにお伝えします。この症状について、トヨタからリコールやサービスキャンペーンは出ていません。公式の「保証期間延長等のその他の情報」と「サービスキャンペーン情報」の一覧を確認しました(2026年9月6日時点)。
つまり「何年経っていても無料」という話ではありません。保証期間内かどうかがすべてです。だからこそ、音に気づいた時点で早く見てもらう意味があります。
トヨタで無料修理が出ている不具合はトヨタの無料修理・保証延長まとめ7件にまとめました。
保証を使うために守ること
期間内でも、保証が使えないことがあります。公式にこう書かれています。
- 取扱説明書に従った正しい使い方をしていること
- 法令で決められた点検・整備を受けていること
- 点検・整備の記録がメンテナンスノートに残っていること
- 指定された交換部品を、決められたとおりに交換していること
現場で実際に困るのが3つめです。点検の記録が残っていないと、話が進みにくくなります。車検や点検を受けた記録は、捨てずに車に積んでおいてください。中古で買った車なら、前のオーナーの記録があるかどうかを確認しておくと安心です。
販売店で伝えるときのコツ
「異音がします」だけだと、原因を探すところから始まって時間がかかります。鳴り方を具体的に伝えるほど、話が早く進みます。
- 「アクセルを踏んだときだけ、後ろからゴーと鳴る」
- 「アクセルを戻すと消える」
- 「速度が上がると大きくなる。カーブでは変わらない」
- 「特別保証の期間内かどうかも確認したい」
この4つが言えれば、担当者はリアデフを疑って診てくれます。音が出はじめる速度がわかっているなら、それも伝えてください。試運転で再現しやすくなります。現場にいたころも、症状をはっきり言えるお客様のほうが早く終わりました。
デフオイルの交換も忘れずに
4WDの車は、リアデフの中にも専用のオイルが入っています。エンジンオイルほど話題になりませんが、交換時期は取扱説明書やメンテナンスノートに書かれています。
これが保証にも関わってきます。先ほどの条件にあった「指定された交換部品を、決められたとおりに交換していること」に、この手の油脂類も含まれるからです。交換の記録がない状態で壊れると、話がややこしくなります。ご自身の車の指定時期を一度確認しておいてください。
保証が切れていた場合の選択肢
5年も10万kmも過ぎていたら実費になります。それでも、やりようはあります。
- 相見積もりを取る。ディーラー以外の整備工場でも交換できます
- リビルト品(再生部品)があるか聞いてみる。新品より安く上がることがあります
- 音の程度と、あと何年乗るつもりかで判断する
金額は工場や部品の状態で変わるので、ここで「いくら」とは書けません。ただ、新品を前提にした30万円だけが選択肢ではないことは知っておいてください。
30万円をかけて直すか、乗り換えるか。迷うなら、先に今の愛車の価値を知っておくと判断しやすいです。→ ガリバーの無料査定で愛車の価値を調べてみる![]()
今日できること
- 車検証を見て、初度登録年月と4WDかどうかを確認する
- メーターの走行距離が10万kmにどれだけ近いかを見る
- 安全な道で、加速中にアクセルを抜いて音が消えるか試す
- 当てはまるなら、期間が残っているうちに販売店へ相談する
音が出ている状態で乗り続けても、すぐ壊れるわけではありません。ただ、保証の期限は待ってくれません。5年や10万kmが近い方ほど、後回しにしないでください。
よくある質問
音がしていても、そのまま乗れますか
しばらくは走れます。ただし放置すれば中の傷みは進み、最後は交換以外に方法がなくなります。保証が切れてからだと30万円前後の出費になるので、期間が残っているうちに見てもらうほうが得です。
オイル交換で直りませんか
デフオイルの交換で音が小さくなることはありますが、歯車やベアリングが傷んでいる場合は元に戻りません。音が消えても一時的です。まず原因を見てもらってください。
中古で買ったRAV4でも保証は使えますか
使えます。保証は車についているもので、持ち主が誰かは関係ありません。基準になるのは初度登録年月と走行距離です。ただし点検記録が残っていないと話が進みにくいので、購入時にメンテナンスノートを確認しておいてください。中古車を見るときの要点は中古車のチェックポイントに書いています。
タイヤの音との違いは
タイヤの音は路面で変わります。荒れた舗装で大きく、きれいな舗装で小さくなります。リアデフの音は路面ではなくアクセルで変わるのが違いです。
まとめ
4WDのRAV4で、アクセルを踏んだときだけ「ゴー」と鳴り、カーブでは変わらないなら、リアデフの異音の可能性があります。ハブベアリングと紛らわしいので、アクセルを抜いて音が消えるかで切り分けてください。
交換すると30万円前後。ただし特別保証(5年10万km)の期間内なら0円です。リコールは出ていないので、期間が過ぎれば実費になります。
今日できることを1つ挙げるなら、車検証で初度登録年月を確認することです。5年が近いなら、それだけで動く理由になります。

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