車検に通らない項目一覧|元検査員が落ちる原因と対策を解説

車検の光度検査で重要なヘッドライトのイメージ メンテナンス

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「もし車検に落ちたらどうしよう」と不安になっていませんか。特にカスタムした車や年式の古い車だと、出す前から心配ですよね。

結論から言うと、不合格に意外と多いのは「タイヤ」「ライト」「後付けパーツ」です。しかも、どれも事前チェックで防げるものばかりです。

私は自動車検査員の資格を持ち、ディーラーで車検の合否判定をしていました。検査員の目線で「何がダメで、どうすれば通るのか」を解説します。

車検に通らない主な項目一覧

検査でよく引っかかる項目を、基準とセットでまとめました。

部位基準の目安よくある落ち方
タイヤ残り溝1.6mm以上スリップサイン露出で即不合格
ヘッドライト光度・光軸・白色レンズの黄ばみによる光度不足
ガラスフィルム前面・運転席側は可視光線透過率70%以上スモークフィルムで透過率不足
後付けライト類個数・取付位置・色の要件ありLEDバー・フォグの付けすぎ
マフラー音量規制・最低地上高の確保社外マフラーの音量超過・低すぎ
フロントガラス視界を妨げるひび割れ不可飛び石のひびが運転席側まで進行
ランプ切れすべての灯火が正常点灯ブレーキランプの球切れに気づかず

基準の詳細はイエローハットの保安基準解説にもまとまっています。

検査員時代に多かった不合格3パターン

①ヘッドライトの光度不足|古い車の定番

年式が古い車でいちばん多いのがこれです。レンズが黄ばむと光が拡散して、光度(明るさ)が基準に届きません。

怖いのは費用です。磨きや電球交換で直ればいいのですが、ユニットごと交換(ASSY交換)になると部品代だけで数万円〜十数万円かかるケースがあります。私が担当したお客様でも、光度不足でユニット交換になり、部品代の高さに驚かれた方がいました。黄ばみが気になったら、車検前にまず磨きで光度が戻るか試す。この順番だけで出費が大きく変わります。見積もりが高いと感じたときの削り方は車検の見積もりで外せる項目の記事で解説しています。

②後付けのLED・フォグランプ|「明るくしただけ」が通らない

灯火装置には個数・取り付け高さ・色の要件があります。本人は「夜道を明るくしただけ」のつもりでも、要件から外れると不適合です。検査員として、後付けライトの判定には毎回神経を使いました。

対策はシンプルで、取り付け前に「車検対応」と明記された製品を選び、取り付け位置の説明書を守ること。すでに付けている場合は、車検前に点灯状態を写真に撮って整備工場に見せると、事前に判定してもらえます。

③社外シート|書類がないと判断できない

社外シートに交換された車で、保安基準に適合している証明書類が無いケースがありました。現物がしっかりした製品でも、書類がないと検査側は「適合」と判断できません。正直、いちばん判断に困るパターンでした。

社外パーツを付けたら、付属の適合証書・ラベル類は車検証と一緒に保管してください。書類ひとつで、通る・通らないが分かれます。

落ちたらどうなる?再検査の流れ

不合格でも車検が即終了になるわけではありません。指摘された箇所を直して再受検すれば大丈夫です。同じ日のうちに直して再受検できる仕組みもあります(運用の詳細は検査場や工場で案内されます)。

お店に任せる車検なら、不適合箇所は基本的にその場で整備して通してくれます。自分で受けるユーザー車検の場合は再受検の手間が全部自分に返ってくるので、ユーザー車検の流れと落ちやすいポイントの記事を先に読んでおくと安心です。

車検前のセルフチェックリスト

受ける前に、5分でここだけ見てください。

  • タイヤ側面の△マークの延長線上に、スリップサインが出ていないか
  • ヘッドライトのレンズが黄ばんでいないか・左右で明るさに差がないか
  • ブレーキランプ・ウインカー・ナンバー灯まで全部点灯するか(壁に反射させると一人で確認できます)
  • 後付けパーツの適合書類がそろっているか
  • フロントガラスに飛び石のひびがないか

当日の持ち物は車検に必要なもの一覧の記事で確認できます。

よくある質問

ヘッドライトの黄ばみは磨けば通りますか?

軽度の黄ばみなら、磨きで光度が回復して通るケースは多いです。ただし内側の劣化や反射板の傷みが原因だと磨きでは戻りません。磨いてもテスターで光度が出ない場合に、電球交換→ユニット交換と進む流れです。

ローダウンしている車は通りませんか?

最低地上高が確保できていれば通ります。目安は地面から9cmです(測定部位により扱いが異なります)。ギリギリの車高だと検査時の燃料の量でも変わるので、余裕を持たせておくのが安全です。

車検切れに気づいたのですが、そのまま検査場まで運転できますか?

できません。車検切れの公道走行は罰則の対象です。仮ナンバーの取得かレッカー搬送が必要になります。車検切れの罰則と対処法の記事で手順を解説しています。

まとめ

車検に落ちる原因で意外と多いのが、タイヤ・ライト・後付けパーツの3系統があります。基準は「危ないか」「周りに迷惑か」で決まっているので、日常で困っていない不具合でも通らないことがあります。

今日できる一歩は、夜に壁へ向けてライトを点け、全部の灯火と明るさを見ておくこと。5分のチェックで、車検当日の「まさか」はほぼ消せます。

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